Know-How ノウハウ

テクニックとスキル_538

2025.07.04

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

仕事に必要なスキル≒テクニック、と捉えると物事はうまくいかないよね、と思うことが多いです。
グーグル先生に聞くと、
「テクニック(Technique)」 は、特定の方法や手段を指します。何かを達成するための具体的な手順やアプローチのことを指すことが多いです。
たとえば、絵を描くための筆の使い方や、楽器を演奏するための特定の指の動きなどがテクニックです。
とあります。一方でスキルは、
「スキル(Skill)」 は、特定の能力や熟練度を指します。
ある活動を効果的に行うための実力や技能を指します。スキルは複数のテクニックや知識を組み合わせて習得されることがあります。
たとえば、コミュニケーションスキルやプログラミングスキルなどがあります。
だそうです。確かに、と思います。

なんでこんな話になったかというと、テクニックとスキルを混同して使う人が少なくないな、とよく感じるから。
簡潔に言うと、テクニックは特定の方法や手段、スキルは実力や能力を指します。スキルを磨くためには、適切なテクニックを学び、実践していくことが大切です。
つまり、テクニックはあくまで手法でしかなく、スキルは総合的な実力、というニュアンスでしょう。

ただ、このスキルの中にある、総合的な実力、ってやつが厄介です。
何かというと、技術を習得するだけでは実力はつきません。
それらを実践し、「結果を出す」ことが実力であり、結果を伴わない技術はあくまで技術でしかない。ということ。

例えば私はテニスをかれこれ36年続けています。なので、流石に一応すべてのショットをある程度狙ったところに打ち分ける技術は持っています。
でも、それとテニスの実力は全く別の話です。
だって、相手がいるので戦略を考えたり、相手の事をよく見て即座に物事を判断し、勿論折れないメンタルを維持し続けてプレイし続けるから結果が出るわけです。(ちなみにここ数年、公式戦全く勝ててません・・・_| ̄|○)

これを仕事に置き換えると、スキル≒実力、とは良い仕事を創り、良い結果を生み出し続けること。
それが実力でありスキルでもある。
ここまでくると、テクニックとスキルが似て全く非なるものだと理解してもらえると思います。

そして、前述のテニスと同様で仕事も周りに様々な関係者がいて、その人たちと協力して良い仕事を創っていくことが求められています。
テニスと違うのは、周りの人はテニスの場合、敵になりますが、仕事の場合は協力者だったり、お客さんだったりするわけです。
その人たちと協力し、シナジーを生み出して良い結果を出すところまでがスキルであり実力である。
と考えると、中々ハードルも上がってきます。

そこで大事になってくるのがリーダーシップ。
リーダーシップとは、「自身の発言や行動、態度で周りに良い影響を与える影響力」の事。影響力、と言い換えてもよさげです。
色々な影響力の発揮の仕方がありますが、どんな立場の人でも絶対に必要な事。
それは「自分がまず一生懸命やれることをやる」という事。
全力でやろうとしない人に手は貸しません。
そしてその全力も、矛先を間違ってはいけない。
あくまで、チームで良い仕事をするための全力、であって、自分なりの全力ではない、ということ。

例えば製造ラインで働いている人がいる。
一生懸命自分の持ち場の仕事をする。これだと少し物足りないし、影響力は発揮しにくいです。
勿論持ち場の仕事を全力でやりつつ、後工程に優しい仕事をする。
つまり、相手が受け取りやすいように配慮する。
そうすると後工程の人の仕事のしやすさが変わって、チームの仕事の生産性も変わってくる。

という配慮までが全力なのかもな、とか考えていました。
でも、それが人を巻き込む、という事でもあり、チームで働く、という事なのだと思います。

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     「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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