Know-How ノウハウ

分かりやすい説明とは?_523

2025.05.13

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

私は色々な企業に研修を納品するためにお邪魔するのですが、研修の前に参加者に向けて人事の方たちから色々な説明をされているシーンに遭遇することは少なくありません。
評価者研修なら評価制度の説明をされるときもありますし、今の時期の新人研修であれば人事的な手続きの説明。特に通勤手当や社会保険関連の説明をされているケースは多いです。

でもね。

横で聞いていて感じる事。

結構伝わっていないな、という事です。

最近あったケースだと、新人向けに社会保険の説明をされていました。健康保険、ですね。
その説明がとにかくわかりにくい。そもそも健康保険ってなに?という人たちなので、皆ぽかんとしていました。

分かりにくいな、というポイントは3つ。
1.口頭だけの説明になっている。
プロジェクターで投影はしていますが、手元に資料がないのでついていけない。
2.結局何をすればいいのかが明確でない。
説明の仕方でもあるとは思いますが、次何をしたらいいのかが良くわからない。そして「わからなかったら聴いてください。」と言われたらその場で聞く気がなくなります。つまり、何もその場で解決していない。
3.話している本人が分かっていない。
手続きは分かっているけど、社会保険自体の理解はされていないようでした。だから説明が浅い。

複雑な手続き程わかりやすい説明が必要になります。
少なくとも手元に分かりやすくかつ見返せる資料を準備して臨むべきでしょう。
そして当然伝える側が理解していないと、そりゃあ伝わりません。

逆に、「伝わるな」と感じる説明は上記の3つが担保されています。
ただ、制度の話などについては、自分自身が理解が浅い時はやっぱりあります。だって万能じゃないから、です。
その時は制度に詳しい人に来てもらって説明するなど、周りを巻き込む必要があります。
「面倒くさい」と感じる面もありますが、でも、それで話を聴いている人がその後きちんと手続きしてくれれば、全体としての工数は間違いなく減ります。
重複説明も不要になるし、やり直しも減るからです。

と今手続きの話をしましたが、これ、普段の仕事の中での指示出しでも同じことが言えます。
結局大事なことは聞いた側が適切に動くかどうか。
そのゴールに必要な準備は必要になります。

勿論毎回ではありません。簡単なものは口頭で済ませてOKです。
でも、相手の反応をみて伝え方や手段は変えた方がいいし、相手が動けるような支援は必要だよね、と改めて感じました。
完全に自戒、こもっています!

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     「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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