【読了】『いわゆる「サザン」について』
2025.04.18
帯の副題の通り、サザンの45年間を赤裸々に語っています。ファンはもうたまりません。
とかいいつつ、私のサザン歴はそれほど長いわけではありません。
高校1年生の時、姉が持っていた「Southern All Stars」というアルバムを聴き、なんとなくかっこいいな、と思い、それからカラオケで歌うようになり、気が付いたらCDを買うようになっていました。なので、ファン歴35年。
でも、その時すでにサザンはデビューして10年たっていたし、それまでにリリースした曲も沢山でした。
そして35年ファンを続けてきて、今改めて感じること。
それは、毎回リリースされるアルバムってサザンの、桑田さんのメッセージなんですよね。
その時作りたい音楽。その時届けたい音楽を毎回メンバーと一緒にひねり出し、作り出している。
その時々で音楽の作り方は勿論違うし、シングルカットされている曲のように、キャッチーではない曲もまあまああります。
だけど、そのメロディや歌詞に桑田さんの、サザンのメッセージが込められているので、つい、毎回アルバム買ってしまいます。
私が若いころは音楽を聴く=CDを買う、でした。
だからミリオンセラーも結構続出してました。皆CD買うから。
でも、今はダウンロードや配信。サブスクで音楽は手に入る。
それに伴って作り手のアーティストさんの、音楽の作り方、届け方も変わったよね、と感じます。
それはそれでいい。
桑田さんのすごいところは、そういった新しいものから逃げないで取り入れようとするところ。
若いスタッフに意見を聴けるところ。
色々試していく。まさしく試行錯誤しているよね、と感じます。
そんなひたむきさに結局私はひかれているのかもな、と本書を読みながら感じていました。