Know-How ノウハウ

【読了】『流れのままに旅をする』

2025.05.03


日本での生活(人生)に窮屈さを感じた著者が世界中を旅することで気づいたことを書籍にしている。
旅の途中でYOUTUBERになり、世界中のリアルを伝えたい、という著者。
本書の中でなんども出てくるのが「行ってみなきゃわからない」という言葉。
この国はこうだ、というレッテルを私たちは貼っているけど、実際に行ってみると印象は大分変わる。
色々な人に会い、話を聴き、体験する中で最終的にはどの国にいっても「皆いい人」とう感想が殆ど。
人類みな友達、という言葉があるとおり、最終的に人類は皆友達なんだろうなと思う。

国ごとに大事にしている考え方、思想、信仰、文化がある。価値観も違うので、私たち日本人とはものの見え方も違う。
ただ、一人の人間対人間となると、お互いが愛すべき存在なんだろうな、というのが、本書を読んでいると伝わってくる。

本書の前半は著者の苦悩が結構多い。その苦悩から解放されていくのは「自分らしくていい」ということに近づいていくから。
こうすべき。こうしなきゃいけない。それは普通じゃない。
そんな思想から徐々に解放されていくのが伝わってくる。
自分らしさ、は難しいけど、少なくとも人と同じである必要はないし、こうすべきと自分を縛るものでもない。
確かに日本はその傾向があるし、私もそう感じていたし、生きてきた。
でも、著者が世界中の人と出会う中で、何かを自己主張すると大体「それいいやん」と返ってくる。
個を尊重する、というのが日本人は少し難しいのかもね、とかも感じたり。

世界が広がっていくのが楽しくて、著者は旅を続ける。
世界を旅するかどうかはわからないけど、何歳になっても、自分が知らないものに触れ、世界を広げていきたいな、というのは同感。