Know-How ノウハウ

【読了】『愛とためらいの哲学』

2025.04.07

読みさしで放置していた本書を改めて読み直して読了。
哲学、というだけあって、禅問答のような本。
というのも、HOW TOお話。つまり、「こうしたらうまくいくよ」的な内容はあまりなく、読者にも問いかけ考えさせるような構成。
というか、本書全体が大きな問いになっているような感じすらする。

タイトルにある通り、愛、がテーマ。
恋愛、夫婦、離別などついて問いを立てていく。
ただ、一貫してあるのは、答えは常に自分の中にある。
当たり前の事なのですが、これ、逆に言うと、相手に答えを求めない、ということ。

つまり、相手がどうだから私はこうするの。ではない、ということ。
主体的であり、自分で考え選択し、相手がどうこうは関係ない。
良い意味で手放す事。
相手への期待を寄せれば寄せるほどそれは独りよがりの期待になり、押し付けてしまい、それが満たされないと「あなたとは合わない」となってしまう。
相手が自分にどんな感情を持っていようが、自分はあいすればいい。
7つの習慣の中でも、子ヴィー博士が「愛は結果であって動詞ではない。」と言っています。
相手を愛するから愛が生まれる、ということ。

ただね。
読んでいて難しいな~、と正直思います。
私自身できていないことだらけ。
ただ、大きな問いなので、それを考えながら生きていくと、少しずつ近づくことが出来るのだとも思います。