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肌感覚を研ぎ澄ますには?_564

2025.10.10

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

先日人気の漫画「宇宙兄弟」を久しぶりに読んでいました。
主人公のムッタはすでにJAXAの宇宙飛行士候補としてNASAで訓練に励むのですが、その中にジェット戦闘機の操縦も含まれています。
ムッタの共感は、デニール・ヤング。通称、やんじぃ。超ベテランの教官です。
やんじぃの指導は非常にユニークなのですが、その一つが「目隠し飛行」。
その名の通り、コックピットにカバーをして目隠しで飛行する、というもの。
勿論戦闘機には様々なレーダーや計器があるので、実際見えなくてもなんなとなります。
でも、そりゃあ、怖いに決まってる。だって、ぶつかったら即墜落、なので。
でも、やんじぃはムッタに「前の2機の間をぶち抜いてやれ!」とかいうわけです。

やんじぃの言葉の中に「計器を見ろ」というのが何度も出てきます。
逆に自分の感覚を信じたらだめ。特に焦っている時はその感覚が狂っていて事故につながる、というもの。

これを読みながら、なるほどな、と思っていました。
何故なら、私は感覚人間だという自覚があるから、です。
でも、一方で感覚を全く信じないのもちと違うのかも、とも思いました。
戦闘機の操縦に関しては人間の想像を超えるスピードでぶっ飛んでいるので、正直自分の感覚はあまり信じられそうにありません。
だって、その速度帯でずっと生きているわけではないから、です。

でも、普段の仕事や生活の中では、理論やデータと感覚は半々。
というか、すり合わせておくのが大事だと思います。

例えばテニス。かれこれテニス歴36年になりますので、それなりに信じられる自分の感覚は持ち合わせています。
身体の具合や打球の具合。タイミング。自分の感覚を信じて調整しています。
でも、一方で理屈もつけるんです。頭の中で。
「今のはここがどれくらい不足していたのか」等。

仕事も一緒です。
人事の仕事はどこを見渡しても人が相手です。
例えば採用活動においては、応募者一人一人と対話する中で色々なことを感じ取ります。
応募者本人の事は勿論、全体的な傾向なども感覚で感じ取ります。
でも、それだけを信じているわけではなく、実際のデータもまあまあ緻密にとり、日々それを確認しています。
でも、それを繰り返すことで肌感覚と客観が近づいていく、そんな感じです。

逆に、データと肌感覚が合わない時は、そこから仮説が立つことも多いです。

そういえばマラソンも一緒です。
走りながら自分の身体と対話しています。脚の具合、心肺の具合、その他諸々。
でも、一方でランニングウオッチが計測してくれているデータも同時に見て、ペースを調整しています。

アナログな感覚とデジタルなデータ。
どちらも重要で、それらが近づくとより良い結果につながるプロセスが構築できるのだと思います。
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     「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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