【読了】『辺境メシ』
2025.03.28
面白い!一気読みしました。
本書の前に高野さんの「イラク水滸伝」も読んでいたので、おもろい人だな、という前提が入っていたとしても面白いです。
蛇、芋虫、昆虫、サルの脳みそ、ゴリラ、ラクダ、ナマズ、納豆、ちゅーる、ワニ・・・。
もうその種類がすごすぎる。完全にライフワーク。
でも、世界中の民族を研究している以上、食も同じものを食べることは大事だし、そこから視点が変わるのは確かにそうかもしれない。(食べたくないけど)
民族によって同じ食材でも調理の仕方が違ったり、地域によっては食べない地域などもあるので、研究対象としてはすごく面白そう。(食べないけど)
元々高野さんが探検部なので、その辺のメンタリティは完全にヘンタイ。
ずっと面白かったのですが、一番面白かったのは、新宿の中華料理屋で色々な虫が食べられると聞いて数人で訪問。
調理前のものを見せてほしいと言ったらそれはダメと断られる。
そしてお皿にのって出てきたのはほぼ生の芋虫、カエル、蛇、サソリ等。
ここまで来たら引き下がれないといってみんなで食べる。案の定まずい。
とその時店主がやってきて「それ、調理前のやつだよ!私たちも生では食べないよ!!」というくだりは爆笑。
そして何がすごいかというと、そんな際物を食べてしまっているので、そのあと出てきた調理済みの虫たちを皆が「おいしいね」と食べている事。普通の女性編集者も混ざっています。
何事も経験なのね、と改めて。
ちなみに高野さんの奥さんも同じような感じらしい。
すごい夫婦。