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『課長と組織を変える研修コーチ』
clear kyotoの森川です。

先週は何故か「目標設定」について扱う研修が多かったのですが、その時に思ったことを共有します。
先に私の主訴をお伝えるすると、「目標を自分事にして追うのって中々むずかしいな」ということ。

働いていると色々な目標がありますよね。
業績目標は勿論、その達成の為の手段目標(KPIが近いかな)とか。
目標としても数字を追うけど、そお進捗も数字で追った方が変化が分かるので追いやすい。
そこは同感です。私もそうですし。
ただ、そもそもその目標が自分のものになるのかというと、これは難しいケースがある。
だって、自分で目標立てていないから。
その時点で「目標管理」の原則と矛盾するんです。
だいたい目標って上から降りてくる。
だからこそ、ミドルマネージャーが分かりやすく自分の言葉で伝え、じゃあ、どうするかを本人と話し合い、出来れば本人に決めさせる。
でも、全員がそんなコーチングマインド高いミドルマネージャーではない。だから「目標達成が仕事だからね」みたいな渡し方になる。
そして納得感がない。追わなくなる。こだわらなくなる。

うーーん。

私が部下時代はこの辺の納得感を大事にしてくれる上司だったので、実は自分事として終えていました。(人事時代)
そのまま昇格して課長になり、私が目標を部下に伝える側になったのですが、少なくとも当時の私は未熟者でそんなコーチングマインドも持ち合わせていませんでした。
でも、実は私の部下たちは結構自分事として目標にこだわってくれていたんです。
何故か?

毎週必ず進捗会議をしていたのですが、その時に事前資料としてすべての仕事の「大目標」「小目標」「現状」を事前に入力してもらって、それに基づき進捗を共有していたんです。
そこで何が起こったか。
うちのメンバーは必ず毎週「目標と現状の対比」をしているんです。
もっと言えば、毎週目標見ているんです。
つまり、いやおうなしに目標から目が離れてない。

これ実は非常に大きかったのだと思います。

カーネギーの「成功の鉄則」の中でも言われています。
目標を紙に書き、それを壁に貼って、毎日見てチェックして、達成したら破り捨て、新しい目標を紙に書いて壁に貼る。

見るって大事なんですね。

でも、私のチームのケースの場合、自分の力だけじゃ難しくて、他人の力を借りているんです。
つまり、自律ではなく他律の力で達成している。

勿論一人でできる人もいると思います。でも、そうじゃない人もいる。
そんな人の達成を支援する。それがマネージャーの仕事なんだろうなと思いました。

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■clear kyoto合同会社 代表 森川 宗貴(もりかわ むねたか)
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
■(一社)日本スケジューリング協会 専務理事
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昨日登壇していた目標管理研修の中での質問。

「部下が明らかにレベルの低い目標設定をした場合、どうするか?

低い目標をたて達成すれば達成度が上がり評価が上がる。

それだと、高い目標設定して未達成だった部下と不公平ではないか?」

という内容。

目標管理制度をそのまま業績評価に使うと良くある質問。必ずどの会社でも発生する話。

 

結論。

 

直属の上司と部下との間できちんと対話しすり合わせをする。

 

結局これしかありません。

人事が介入することもできません。だって、その人の仕事を知らない人事が入ってきたら「なんなん?」ってなります。

ただ、ここで敢えて「対話」としているのには意味があります。説得ではない。

部下の話をしっかりと聴き、何故その目標にしたのかを受け止めないといけません。

この「聴く」というプロセスなしに対話は成立しません。つまり、受け止めてもらっている、という安心感。

そしてそのうえで目標設定をするのですが、その時の基準は部下の出してきたものではなくて、

「組織としての期待値」を基準にした目標にしないと意味がありません。

だって、その部下が目標達成しないとチームの目標は達成できないから。

求められている役割や期待。

ここに「納得」してもらうことが大事なのです。

 

人事制度において「正しい評価」というのはあり得ません。

だって、人間が評価をするのだから。

大事なのは「納得感」。

極論言えば「この人がこういうんだからしゃーないな。」と前向きにとらえてもらうこと。

そのためにはまず対話の中で相手の気持ちを受け止めること。

そして押し付けるのではなく納得してもらうこと。

その材料は役割や期待。

あくまで管理職の仕事はチームの目標達成。

そのために制度があり、人材育成が不可欠だということです。