【読了】『企業戦略としての役員報酬』『役員報酬制度の設計実務』
2025.12.26


仕事の関連で改めて役員報酬制度に関する本を読んでいました。
私は人事屋なので、人事制度については設計も運用もしてきましたが、役員報酬制度は総務部のお仕事だったので、実は横で見ているだけでした。
ひょんなご縁である企業様の役員報酬制度の設計をすることになったのですが、実際やることは人事制度の延長+α。
このプラスαが結構厄介なのですが、でもそこは本筋ではありません。
大事なことは経営戦略を反映させ、経営戦略実現のための役員報酬制度であるべき、ということ。
つまり、報酬を規定することを目的にしてはいけない。
上場企業さんは大体この規定をオープンにしているので、とても勉強になりました。
ただ、どちらかというと株主さんや社会向けのメッセージが強く、透明で公正な企業であることを伝えることが目的に感じられます。
一方で私が支援している会社さんは中小企業なので、規定を公開する気もさらさらない。
そしてその既定の目的も社外や株主さん向けではなく、社内に向けたメッセージになります。
だって、そもそも規定の目的が違うから。
「役員になってもっと良い仕事をしよう」と役員さんが思えるメッセージにすること。
社員さんが「自分も将来役員目指せるんだ」という階段を指し示す事。
それらを通して会社も社員も利害関係者もハッピーになる。そういう事業を創っていくことを目的にしています。
まだこの仕事は納品していませんが、社長さんとのインタビューを通じて、血の通った、熱量を感じることができる規定に仕上がったと思います。
これだから中小企業の支援は面白い!
