Know-How ノウハウ

【読了】余命10年

2025.12.24

タイトルからして泣ける話。映画化もされているんですね。
20歳の時に病気で余命10年と宣告された少女の生きざまです。
世界中に治療法も薬もない病気。
本人は勿論、家族も絶望のどん底に落とされる。
恋もしたくない。働くこともできない。ひたすら無気力に、体力を温存して生きている。
そんな茉莉ちゃんだが、絵を描くことを再開し、漫画を描き始め、その流れでコスプレにはまる。
今までの自分を知らなかった友達ができ、病気ことも伝え、それでも一緒にいたいと思える友達は明らかに彼女の時間をカラフルにしていく。
コスプレの衣装づくりという新たな才能を開花させ、その面白さも彼女の時間をカラフルにしていく。

そして一番苦しくてうれしい、恋。

死んでいく病気の事も言えず、どうしても最後の一枚の壁を残す茉莉に対して彼はひたすら優しく、一途な愛を与え続ける。

うーーん。愛ってすごいな、と改めて。
打算とか全く入っていない。

最後病気ことがわかっても一緒にいたいという想い。でも、相手の負担になりたくないというやさしさの狭間。

タイトル通りの結末ではありますが、期待通りともいえる。