Know-How ノウハウ

嫌々でもいい?_585

2025.12.23

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

今年に入って(って、もう終わりかけですが)、これまでとは若干ジャンルのご依頼を頂くことが増えました。
研修のお仕事だとしてもこれまで扱ったことがないジャンルのテーマだったり。
人事支援のお仕事でも、これまで扱っていなかったジャンルのお仕事だったり。
少しずつ事業が大きくなっていく中で色々な案件に出会うことがふえました。

これはこれで嬉しいことなんですが、ただ、実はプログラムを作ったり支援するための準備をする時に何が起きているか?
「私が悶絶している」という事です。
10年もこの仕事をやっているとある程度得意技は出来てくるし、研修プログラムもお客様のご要望に合わせて制作しているうちに50種類以上のラインナップになっています。
でも、それでもゼロからプログラムを作成する、という事象に遭遇するわけです。年に何回か。
人事支援も、私なりに思想の軸は勿論ありますが、お客様の状況を伺っているとアプローチ方法を変える必要があったり、手法を変える必要があったりする。そんな痺れる案件に今年は複数出会いました。

悶絶しているわけです。産みの苦しみ。というか、埋める気がしない時も何気にあったりします。
気持ちの50%は「何故俺は受けてしまったんだ」という気持ち。
25%は「お客様のためやし、仕事やし」という使命感(とスケベ心)。
25%は「でも、これで自分の幅が広がるチャンス」というスケベ心。
そんな感じです。
でも、脳みそから汗をかきまくって何とかなると、結局「あーー、面白かった」となります。

これ、私が事業主だからそう思うのかなとかふと思ったのですが、実は会社員の時も同じでした。
特に人事時代は無理難題が定期的に落ちてきてなんとかしないといけない。明らかにキャパオーバー。どうしよう。やるしかない。
勿論そのプロセスではたくさんのミスをしているし、残念ながらスマートさとは真逆です。正直嫌々やっています。義務感。
しかも終わった時達成感ないんです。安堵感だけ。
でも、しばらくすると「おもろかったしま、いっか」と思っていました。

私会社で働く特権って、「仕事を選べない事」だと思っています。
だって、選べたら自分の得意な仕事しかしないから。
会社の事情とはいえ、泣く泣く森川にお願いするしかない(不安だけど)。みたいな感じで仕事を振られるわけです。
これ、嫌々ながらも、コンフォートゾーンからストレッチゾーンに足を踏み出す機会なんです。

嫌々でもいいと思います。中々ポジティブにはなれません。
でも、全力でやりきればそれは自分の大事な経験になります。

という事に33歳くらいの時に気づいていたので、私自身も自分の部下には有無を言わさず仕事を振っていました。
「なんでですか?」と反論してくる部下はいませんでしたが、いたとしても業務命令なので有無は言わせません。
私の部下たちもそりゃあ、苦労しながらやっていました。
私みたいにできないことも多々ありますが、でも逆に彼ららしくその仕事をものにしようとしている姿は嬉しかったです。
一つだけ上司側がしんどいのは、思ったペースでアウトプットが出てこない事に焦れる、という事。

私はせっかちなので多分焦れていたはずです。「はよせい」とか言っていましたし。
でも、彼らに振った以上は彼らの仕事なので、口出ししすぎるのは違うと思ったので我慢していました。
でも、こういう経験が積み重なって人は成長するものだとも思います。

「一皮むけた経験」とかよく言いますが、多分そないなエポックメイキングな経験はそうそうありません。
でも、今までと違う仕事をすることも、なんぼか皮はむけています。
そして何よりも私たちは経験を積んだ分しかアウトプットできない、という事。
残酷ですが経験を積みアウトプットの質と量が増えなければ価値は生み出せません。
つまり、居場所がなくなる、という事です。

最近の若い人はなんでもかんでも「効率」を求める傾向があると言われています。タイパ、コスパ。
でも、効率と手抜きは別問題です。

でも、最近の若者を見ていると、そんなことを言いながらもまじめに自分の成長に向き合おうとしている人が多いな、とも感じます。
考え方や感情の表現の仕方が私たちおっさんとは違うだけ。

ただ、新しい仕事を振る時は上述の我慢も必要ですし、何よりも「一緒に付き合う」ことが大事です。
でも、それが人の成長、チームの成長につながり、新しい価値を生み出すのだと思います。

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     「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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