【読了】『義経じゃない方の源平合戦』
2025.12.15

歴史は見方を変えると受け取り方も大分変る。という良い例かもしれません。
きちんと史実を元にした本らしいが、私の中の源平の戦いは、義経の独り舞台という印象です。
というのも、兄の頼朝に頼まれて平家と戦うわけですが、その戦果がすさまじい。負け知らず。
挙句の果てには上皇までたぶらかせてしまう。
でも、それが結果頼朝の怒りを買い、兄に討たれる結果となる。
というのが私の知っていた歴史だったので、頼朝には良い印象を持っていなかったし、なんとなく悲劇の人みたいなイメージを持っていました。
小学生の時から。
大学受験で日本史の勉強はしていましたが、もちろんドラマみたいなストーリーまで勉強するわけでもなく、どちらかというと史実と年号と登場人物を暗記するばかり。
ただ、本書を読んでいて義経のエキセントリックなキャラクターをしると、なるほどとも思わないでもない。
対比されている範頼がくそ真面目なので、なお際立つ。
天下統一、という目的のため兄弟が戦うことになるのはどうも理解はできないが、でも、些細ないざこざや合う合わないで兄弟げんかは今の世の中でもよくある話。
家督もだし、オーナー会社の代替わりでもありそう。
そんな中、兄弟なのに何故か当事者にはならない。でも、下働きをしている範頼は、火の粉はかからないけどストレスたまりそうな立ち位置だったのね、と同情。
物語にはならなそうだけど・・・。
