小さなことから_583
2025.12.16
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
本日、というか、たった今まで地域の防災の活動に参加して(させられて)いました。
具体的に言うと、拍子木でちょんちょん、としながら、「火の用心」と皆で唱和し、防火意識を高めてもらおう、というやつです。
でも、思ったより活動範囲は広く、地域の小学校の学区の南半分を30分ほどかけて練り歩いていました。
別に楽しいイベントではありません。
でも、いくつか面白いことに気づきました。3つほど。
1つ目は改めて知らない道、知らない景色が多いな、ということ。
家に住んでいる人への注意喚起なので、大通りではなく、細道を練り歩きます。
そうすると知らない景色、知らない建物に出会い「へーーっっ」ってなりました。
私は歩いて一駅先まで行くこともあるので、正直地元民の家人よりもその辺は詳しくなっています。
でも新しい景色に出会えたのはシンプルに面白かったです。
2つ目は、知らない間に息が合い始める、ということ。
全く見知らぬ人(中には知り合い同士もいらっしゃいますが)と10人くらいで練り歩くのですが、掛け声がだんだん合うようになってくるのが面白い。
先頭の人が「右に曲がります」と声を掛けると、皆「はーい」と返事をする。
後ろから自転車が来たら後ろの人が「自転車右から通ります」と声を掛けてくれる。
同じ空間、同じ仕事(?)を共有すると、知らぬ間に意識も共有されていくのが面白かったです。
そして3つ目。
実はこの「火の用心」をやっている事は勿論昔から知っていました。でも、正直意味あるの?と思っていたことも事実です。
だって、用心しているし。
でも、やってみて思ったのは、これ、家にいる人の意識づけよりも、この活動に参加している人の意識づけなんだろうな、と感じました。つまり、私たち。
「火の用心」と言っていると、そりゃあ、用心しようという気持ちになります。
一応防災パトロールなので、色々なことが気になり始めます。
つまり、防災へのアンテナが立ち始める。実はこれが目的なんだろうなと感じていました。
これ、仕事でも同じことが言えるんです。
例えば私が人事時代の採用活動。
WEBサイトに出てもらう人や採用関連のイベントに協力してもらう人は毎回変えています。
その時の私には裏の思惑があったんです。
それは、「社内の協力者を増やす事」です。つまり仲間づくり。
採用活動に関わってもらう事で、採用活動に興味を持って欲しいし、勿論会社自体にももっと関心を持って欲しい。
そして何かあった時は協力してくれる仲間になってほしい。
そんな腹黒い(?)思惑があったので、毎回人選を変えていました。
でもそうすることによって、私とのコミュニケーションも増えるし、それは結果的に人事施策への理解が進むことにもつながっていました。思惑通りだったんです。
そしてそれは離職防止にもつながるだろうと思っていましたが、これも思惑通りです。
少なくとも私が在籍している間に、採用活動に協力してもらった人は誰も離職していないんです。
うっすらと関わるって結構大きい力なんだなとその時も感じましたが、この防災パトロールもそれだと思います。
私は今の土地に住み始めてまだ13年ほどですが、地蔵盆とか町内会の役とかいろいろやることによって、地域への関心は高まっているし、近所の人もある程度顔見知りになっています。
でも、やっている事は大したことなくて、本当に小さなことだけなんです。
小さく始める。小さく関わらせる。
仲間づくりの大事なポイントなのかもな、と感じた夜でした。
「火の用心っっ!!」
****************************************************************
「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
****************************************************************
※メルマガ登録フォーム
https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=clearkyoto&task=regist
