向き合うとは?_563
2025.10.07
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
先日出張先の仕事帰りに夜ごはんを食べようとふらふらしていると、ある居酒屋が目に留まり入店。
それは大阪に何店舗かあるお店の本店なのですが、とにかく安い。そしておいしい。
だから店内はお客さんでいっぱいでした。
カウンターに通されビールと料理を注文し、いつものように店内を眺めていました。
ホールにいる若い男性のアルバイトの方がいらっしゃって一生懸命働いている。
注文も大きな声でキッチンに伝わるように言い、お客様に商品の名前を言いながら提供している。
んですけどね。
何度か明らかなミスをする。その頻度がそこそこあるので、「あ、新人さんだ」とわかってしまったのですが、その時まあまあきつめに怒られるんです。
周りの先輩や社員さんから。
忙しい店にありがちなのは、っまず、言葉が荒くなること。
特に居酒屋とかは店内がうるさいので大きな声で話さないと聞こえないので、皆声がでかい。
そして忙しい時にミスをされるといらっとするからさらに言葉が荒くなる。言い方もきつくなる。
「それ、さっきも言ったやんっっ!!」
「いつも事前にお客さんに確認してって言ってるよね?!」
みたいな感じ。
それでも頑張って食らいついている新人君なのですが、何度も怒られるので、だんだんと意気消沈しているのが伝わってきます。
その時お客さんから料理の注文をもらい、それをキッチンに大きな声で伝えるのですが、それが聞き取りにくかったのでしょう。
キッチンにいる店長らしき人が、
「何と何?聞こえないっ!大きな声で言えっっ!」とその新人君に迫りました。
それを真横で見ているモリカワ。
正直言い方きついな~、と思っていました。
声でかい。言い方も優しくない。表情も厳しめ・・・。
でも、その新人君も頑張ります。
大きな声で再度、「〇〇と△△1つずつお願いします!」と繰り返しました。
と、その時、厳しい目の店長が新人君を真剣な表情でじっと見つめ、ニコっと笑い、親指を立てて、「OK!それでいい!」と言ったのです。
この一言で新人君、救われただろうな~、と真横で見ていて感じました。
つまり、他の先輩店員さんとは違う関わり方をしていました。
忙しい職場ってどうしても言い方がきつくなりがちなんです。
何度も同じミスをされるといらっともする。
そういった意味ではこの店長さんも他の先輩店員さんと一緒です。
ただ、大きく違った点があり、それが素敵な関わり方になったポイントでもありました。
言っている内容はほぼ一緒です。
でも、店長さんは、新人君をしっかり真正面から見ていること。物理的にも心理的にも。
そして声が小さいことを指摘し、言い直しをさせますが、できたらできた、と伝えている事。
その時もしっかりと新人君を見て、「できているよ」という事を態度で示したこと。
それによって「言いっぱなし」になっていないのです。
傍目に見ていて、新人君に対する愛情の深さが違うんだろうな、と感じました。
だから最後の「OK!それでいいっっ!」withサムアップ、だったんだと思います。
そしてそれが新人君にも伝わっている。
多分この店長さんはどんな伝え方をするとパワハラになるのか、ならないかなんて考えてません。もしかしたら知らないかもしれません。
でも、「君の事、みているよ」というメッセージを言葉で、態度で示すことが大事だよね、と改めて感じました。
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「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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