相手を認めるには?_512
2025.03.18
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
先日ある企業様で若手向けの研修に登壇していました。
皆さん個性豊かで、真剣に参加してくれる素敵な参加者さんでしたが、おひとり「むむむ」と感じてしまった人がいました。
というのも、その人、とにかくしゃべらないんです。
大人しいなんて次元ではない。
しゃべらない。
例えば、ペアで共有しましょう、とペアワークしても一切しゃべらない。
相手が話しかけてもそっちを向かない。
開始早々にそのことに気づいたので、私も声をかけに行きました。
「どうですか?」
と聞くと、顔を反対側に向かれてしまい、しゃべらない。
正直この瞬間は「拒絶されてる?」とまで感じるほどでした。
でも、研修自体はまじめに参加しているんです。
だって、私の話をものすごくメモを取っている。
個人ワークのアウトプットも少なくない。
だからやる気がないわけではない。
私のことが気に食わないわけでもないのね、と様子を見ながら感じていました。
また、グループでの共有タイムになると、正面の人とはある程度はしゃべっている。
結論。
極度に対人接触が苦手な人なのね、ということ。
勿論それには相手によって温度差がある。
私たちも相手によって距離感が違うのと一緒で、ただ、それがかなり極度になっているだけなんだと思いました。
ただ、ここで思ったことがあるんです。
やっぱり思い込みって怖いし、気を付けないといけないな、と。
研修の講師としてはやはり反応がいい人に対して嬉しくなってしまうところがあります。
これはしょうがない。人間だし。嬉しいのは事実だし。
一方で反応が乏しい人や態度が悪い人に対しては正直こちらも身構えてしまうところはあります。
これもしょうがないかな。
ただ、ここで気を付けないといけないのは、反応が乏しいとか態度が悪い人に対して、その人そのものがそういう人ではない可能性が高い、ということ。
もっと平易な言い方をすると、たまたまその時そういう反応や態度になっているだけであって、人間性がそうなわけじゃない。
という前提を持ち続け、相手を観察し、相手に合わせて関わり続けることが大事なんです。
研修の場面に限らずですが、私たちはある人の一面をみて、それが自分にとってネガティブな印象だと「あの人はこういう人」と決めつけて、一般論化してしまう傾向があります。レッテル貼りに近い。
そしてその人とどう付き合うかを決めていく。
正直人間全方位的に八方美人にはなれないので、誰にどれだけの自分の資源を使うかを決める必要はあります。
でも、その判断を間違う可能性はあるし、特に負の感情が沸き起こっている時は注意が必要です。刺激物だから。負の感情は。
だから「あの人はこういう人」ではない、「あの場面ではこんな反応していたよね」位にとどめる方が、レッテル貼らずに済む。
そしてそのほうがその人の別の一面を発見する機会にもなるのね、と感じたのでシェア。
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「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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