【読了】『上流階級4』
2025.03.16
3巻まで一気読みしていたシリーズの新刊。
主人公の女性外商(静諸)の仕事っぷりが相変わらずものすごい。
人の役に立つ、という事を喜びにしエネルギーにしているから、無理難題がきても何とかしていく。それが真骨頂なのだが。
社内での役割が少しずつ変化し、ついに部下を持つようになってから様相が変化する。
そりゃあ、大変です。自分の数字を持ちながら部下の面倒を見ないといけない。そして百貨店の合併によって合併先からやりての上司もやってくる。
ということで少しずつメンタルのバランスを崩していく静諸。
人には得意不得意がやっぱりあるよね、とか思いつつ、でも、根性論で乗り切っていくのがすごい。
でも、それは部下には響かない。
なんていうか、静諸のすごいのは、少しずつ仕事のスケールが大きくなっていっても知恵と活動量でなんとかしてしまうところ。
どの会社にも数人こんな人いるよな、とおもえるから共感できるのだと思う。
同居人の枡谷との関係もほんの少しずつ距離が縮まっていくのが多分読者は楽しいのだと思う。
でも、最終的に仕事とメンタル、どうバランスをとるのかと思いきや。
「自分の理想の会社に変化させてやる」という事を画策する。
実績があるから言えることだよね、と思いつつ、次の展開が楽しみ。
どう読み解いても主人公の静諸が美人に感じられないところも身近に感じるポイントなのかもな、とおもったり。