Know-How ノウハウ

良薬は確かに苦い_509

2025.03.07

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

フィードバックは大切だけど、誰から伝えられるか大事、という話。
本日はとりとめない話になるかもしれません。でも、ちゃんと着地します!(させます)

私は企業や自治体さん向けに研修を企画し納品する、という仕事をしています。
勿論毎回全力を出しつくし、参加者の満足度は勿論、その先にあるクライアント(人事の方や顧客企業)にご満足いただくことが重要です。
特にクライアントにご満足いただくことには恐ろしくこだわります。
簡単にいうと、参加者の後ろに座ってオブザーブされている人事の方やえらいさんたちが研修終了後に「いやー、森川さんほんまに良かったです。」と言ってもらう事が一番嬉しいです。

一方で参加者さんの場合だとやはりいろいろな方がいらっしゃるので、100%「森川さん最高!」となるのは難しいなと感じています。
研修後のアンケートのコメントで思わぬネガティブなコメントを書かれていることも残念ながらゼロではありません。
そんな時思うことは2つ。
1つ目は、素直に受け止めること。
フィードバックって自分では気づけないことに気づかせてくれている。だから「そんな風に受け取られたんだ」と素直に受け止め、じゃあ、次どうしよっかな、と考えるきっかけにする。
これは絶対に必要なのですが、一方でハートが削られることも否定はできません。「そんなつもりなかったのにな・・・。」とまあ、簡単に言うと若干凹みます。

2つ目。
勿論それに向けて努力をするのですが、10人もいれば1人くらいは私のことが気に食わない人がいてもしょうがないよね、とも思うようにしています。だって、万人受けはそもそも狙っていませんし、人間同士なので、受け止め方も違うし色々な感情もあるので、しょうがないと思うようにしています。

最近はこの2つがあることで前を向きやすいんだな、と感じることが多いです。
昔は参加者のコメント=私の研修の評価、と思っていました。もっと絶対視していた、とも言えます。
そして、私の研修の評価=私自身の評価、ともとらえていました。だから一喜一憂しちゃう。

今は少しだけ違います。
研修の評価、という面は勿論そのままですが、「そう感じた人もいるんだな」と少し距離を置いてその情報を見るようになりました。
それはたぶん「毎回100点満点じゃなきゃいけない」という私のよくわからない気合が若干変化し、「世の中に少なくとも10%は森川のこと気に食わない人もいるよね。」と思うようになったから。
だって、実際そうですし。(というかもっといるはず)

私は研修を納品している時、講義もしますが、ワークやそのフィードバックを通じて、より良い仕事をし、より良いチームを作るために必要な考え方やスキル、行動を手渡しています。
ただ、頭に理解することも大事ですが、やっぱり心で感じて欲しいんですよね。
だって心で感じたことは忘れないから、です。
なので、心に刺さるように、臨場感を持って、ありのままの私自身をぶつけながら伝えています。
「ありのままの森川」
そりゃあ、かなりのエネルギー弾ですし、何よりも個性満開になるわけです。
その個性を受け取れる人もいれば受け取れない人もいる。
そりゃあ、そうなんです。
でも、それ以上に心で感じ取ってくれる人がいる。
そこから小さな変化が始まればいいのです。

周りからのフィードバックって大事なんです。だって、自分が気づけていないことに気づけるから、です。
それをどう受け止めるかは自分次第ですが、そのフィードバックが刺激的な時は、受け取る側の成熟度も必要だよね、と。
少なくとも駆け出しのころの私はその成熟さは全くなくて、感情的に一喜一憂しているだけでした。
でも、すこし距離をあけて受け取ることができると、見え方も大分かわるよね、と思っています。
そして「そういう人もいるんだ」と思いつつも、より心に刺さるメッセージを届けていこうと改めて思いました。

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■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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