【読了】『なぜ悪人が上に立つのか』
2025.12.16

ミステリーと科学が融合したような読後感。ただ、読んでいくとたまにしんどくなります。
前半に「げげ」と思ったのは、私たちの錯覚(背が大きい、強気な男性がリーダーにふさわしい、という)が石器時代からプログラムされていたとは。
そういえば、ジャイアンもそうですよね。
権力の構造が、適切なリーダーじゃない人をリーダーにしてしまう。
悪質な人が権力を求め、謙虚な人はそこから離れる。まず、これがやっかい。だって、リーダーシップに大事なことは「謙虚さ」という原則。
上手くいっている組織では、力がある、結果を出した、ということを評価しない。(それだけでは、という意味)
つまり、おごらないようにしている。
じゃないと、力が強いだけの人が権力の座についてしまうから。
アフリカのクフ族という狩猟民族では、一番肉をとってきた人を褒めないし喝采も浴びせない。
そうすることで横柄にならないようにしている。
会社はどうだろう。
どこまでを権力の座というのかにもよるが、一般的に課長クラスまでは成果を出した人が就く。
でも、それでは上手くいかないケースもあるが、そうせざるを得ない事情もある。
となると、次の部長には、それ以外の物差しも必要になることとがわかる。だって、そこそこ権力の座だから。
そして悪質な人が権力の座に就くとよりおかしなことになっていき、組織は腐敗していく。
本書を読んでいて悪人と権力の相乗効果みたいなものはよく理解できる。事例も多いし。
ただ、その話が長すぎて気分が暗くなってしまう。
結局監視することと、権力の座に就いた人の良心を呼び起こす事、みたいなおちになっている。
ただ、「みられている」と自覚することはすごく大事。それがないと「できそう」と悪事に手を染めてしまうのが人間の性だから。
