想いの共有とは?_578
2025.11.28
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
人事支援のお仕事の絡みで、色々な経営者のお話を聞く機会がありますが、実はこの手のご相談、最近増えてきたなと感じることが多いです。
弊社のお客様は大企業ではなく中小企業が多く、中には同族企業もありますし、非常にニッチな分野で存在感を出している企業さんなど様々です。
それらの企業様の抱えている課題はもちろん様々。
社員教育の事だったり、管理職さんの事だったり、制度の事だったり、風土の事だったり、本当に様々です。
生々しいのでお話聞いていて本当に興味深いし面白いです。(良い意味で、です)
ただ、共通している課題もあるな、とも感じています。
それは、事業の想いが伝わっていない、ということ。
これは各社共通して言えることだな、と感じています。
実際に何が起きているか?
社員さんが理念や行動指針、ビジョンを理解していない。覚えていない。
普段の行動から理念や行動指針に基づいた行動になっていない。
物事を判断する時の基準が場当たり的で、理念を元に判断できていないことが散見される。などです。
事業規模でいうと30名くらいから200名くらいの規模です。
それでもこういったことが起きるんです。
いかに経営と現場が離れてしまうのか、がよくわかります。
でも、それってしょうがないんです。
経営と現場は離れてしまうものだと思います。
でも、それだと会社が目指している方向に現場が向かなくなる。
だから何とかしないといけません。
だって、行動指針って会社が大事にしている価値観です。
それを社員一人一人が体現しないと、周りからはそういう会社に見えなくなってしまいます。
カスタマーファーストを標ぼうしておきながら、お客様を放置するようなことがあってはいけないわけです。
では、どのような取り組みが必要なのか?
経営理念や行動指針を毎朝唱和する。
これも一つのやり方です。
でも、一番大事なことは日々のマネジメントの中で、理念や行動指針の言葉を使う事。
それらを元に判断していることを都度理解させること、です。
私が昔勤めていたギャップというアパレルは、行動指針が書かれたカードを全員に配布していました。7項目。
そしてその項目がそのまま人事評価の項目になっていました。
ですので、私たちマネージャーはその項目(言葉)を使いながら日々フィードバックをしていきます。
「今のは1歩上の仕事だね」
とか
「今のはまさに正しい行動だったね」
等です。
日々使うから理解もしてくれるし浸透もします。
そして何よりスタッフたちがその言葉を使い、そういう行動をするからこそ、目指している姿に近づいていきます。
とか偉そうに言っている私ですが、30代人事の管理職をしている時、結構できていなかったんです。
ただ、人事評価の面談を部下とするようになってから、人事評価の項目の意味を改めて考え、「ん?ってことはうちの部下たちがこういう行動が当たり前になって、良い行動が習慣化して、良い仕事が習慣化するように育成すればいいのか!」と後になってから気づきました。
でも、よくよく考えると、管理職の仕事は部下が良い仕事をできるようになる支援なんです。
だから良い仕事のために必要な考え方や行動を実装するサポートをしないといけない。
その「良い仕事」や「良い行動」の軸が経営理念や行動指針なのです。
理念や想いはスローガンにしても意味がありません。
一人一人がそれらを体現する行動をすること。
それは日々のマネジメントの中でした整えることは出来ないのです。
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「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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