場の空気は結構伝播する?_567
2025.10.21
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
先日ある企業様にてチーフの方向けの研修を行っていました。
メインテーマはOJT。
なので、トレーニーとのコミュニケーションの中に所謂「傾聴」のトレーニングも含まれていました。
今更傾聴について語るのもなんなんですが、一応。
傾聴とは相手が感じているように感じとるために、相手の気持ちを自分の心でキャッチする聴き方です。
と書くとものすごく難しそうに聞こえますが意外とそうでもない。
4つの聴くを実践することで相手の感情をキャッチできるようになります。
4つの聴くとは、「姿勢で聴く」「表情で聴く」「口で聴く」「最後まで聴く」です。
つまり、あなたの話聴いてるよ、と態度で示し、相手が話しやすいように柔らかい表情を作り、相槌やうなづきで反応を示し、相手の話を遮ることなく最後まで聴く。
そうすることで相手が安心して気持ちよくたくさん話してくれるようになります。
なのですが、研修なので、どれくらい違うのかを体感してもらうために、ロープレも2回やっています。
1回目は悪い聴き方。例えば、相手の方を全く見ずにテキストをガン見する、とか、テキストに「さんずいヘン」のつく漢字を書きながら聞く、などと聴き方を指定してロープレを行いました。
で、その後に上記の4つの聴くを実践してロープレもしてみる。
その違いを体感してもらうためにこんな進行をしたのですが、実は講師として様子を見ている私にも大きな感じ方の違いがあることに気づきました。
悪い聴き方での傾聴のロープレの様子を見ている時、時間が進むのが恐ろしく遅い、ということ。
逆に良い聴き方をしている時は時間のたつのがあっという間なんです。
何が起きているかというと、悪い聴き方を皆さんされているので、雰囲気が非常に悪い。話しても話ながら困惑しているのは見て取れます。
その悪い空気が私にも伝播してきて、同じようにいたたまれなくなる。だから時間が経つのが遅く感じた、という次第です。
これ、ロープレの総括を話している時に話しながら気づいたんです。
悪い空気の伝播ってものすごいパワーなんです。その場全体を支配してしまう。
という事は、職場のどこかで悪い雰囲気が漂ったら職場全体の空気がおかしくなる、という事なんです。
例えば、課長や部長が自身のデスクで部下を怒鳴りつける。ダメ出しをする。というか、それをし続ける。
という事をしていると職場全体の空気もおかしくなり、当然生産性は下がります。
部下がしょーもないミスをしたらやはり言いたくなります。
繰り返されたらイラっともくるし、だからこそ、わからせてやりたくなって、しつこく言い続けちゃうこともありました。(私が)
でも、それって職場全体の空気を悪くしていたんだろうな、と今更ながら反省です。
でも、伝えないといけない時も当然ある。
だから場所を変えるとか、しつこく言わないで端的に伝えるとか、伝える工夫をして、相手が理解してくれやすくすることが必要なのだと思います。
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「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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