Know-How ノウハウ

情報の非対称性?_546

2025.08.01

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

先日うちの娘が通う高校に、入試説明会のために行ってきました。
そうです。大学受験です。しかも理系!!(私は超文系)

実は娘の受験の事や勉強の事は基本奥さんにお任せしています。
専業主婦でもありますし、私が仕事柄あまり家にいないので、結果親身になって相談に乗ったりしているのも奥さんなので。
ただ、すべてをフルお任せにするのもどうかと思うので、行ってきた次第です。

とはいえ私もその昔受験戦争に巻き込まれていた人でもあるし、学生のキャリア教育にも仕事として関わってきた身なので、正直ある程度の理解はしているつもりです。娘からも話も聞いているし、自分でも調べたりもしているので。

でも、行ってみて分かった事。
うん。私の時とはだいぶ様相が違う、ということ。
文系理系の差もありますが、それ以上に受験の方式が大分変っていました。
勿論それに伴い受験戦争の戦い方も変わってきます。
なので興味深くお話聴かせて頂きました。

でもその時感じたんです。
色々な情報が入ってくると、一気にオーナーシップが高まってくるんです。自分事感!
若干奥さん任せだったものが一気に自分ごとになってきました。

これ、何が変わったかというと、私が保有している情報量が増えアップデートもされ、理解が深まったから、なんです。

タイトルにもある、情報の非対称性。
良く商売の世界の不均衡を表現するために使われますが、組織の中でも一緒です。
上司と部下の間にもこの非対称性があります。
つまり、上司の方がより多くの情報を持っている。
出し惜しみをしているとかではなくても、その結果部下が従わざるを得ない。という状況。

でも、上司は何を考えているか?

「自分で考えて動いてほしい」ですよね?

であれば、上司はどんどん部下に情報を開示していく必要があります。
それもしないで「考えて」は無理です。

私が中華料理屋を経営していた時、店の経営に関する数値や情報はすべてアルバイトに開示していました。デイリーで推移がわかるように。
スタッフルームに貼りだしています。
そうすると何が起きるか?
バイトの子が言ってくるんです。
「ねえねえ、もりもり。昨日のディナー、客単価がいつもより100円低いんだけど、これ、なんでなん??」とか。

アルバイトですよ?19歳とかの。でも、店の経営に関心を持っている。
それは情報を開示しているからこそ「自分の店」になるんです。

なので、その非対称性はどんどん解消するほうが良いよね、という話でした。

と、ここまで書きながらふと思いついたことがあるので、追加です。
上司と部下の間にある情報の非対称性ですが、これ、逆のパターンもあって、結構きつい。
具体的に言うと、上司が異動で新しい部署にやってきたとき、です。

当然元々いる部下のほうが情報は持っている。もっと言えば仕事もできる。だから上司は非常に居心地悪いです。
大前提を伝えると、そんな状況なので部下サイドはどんどん情報を開示しないといけないし、上司の上司もサポートしないといけない。
でも、それも期待できない時は自分で何とかするしかありません。
自分で部下が何をしているのかを知りに行き、教えてもらいに行き、情報を取りにいかないといけないんです。
それをしないとその場にいられなくなります。

私は何度か転職していますが、一番最後の転職が一番きつかったです。
管理職で入社したものの、周りがそれを支援してくれない。部下サイドも協力的なわけじゃない。(一部は反発)
似たようなポジションにいる人は何故か情報を隠す。
正直最初はストレスフルでした。「なんて会社だ」とか思ってました。(他責、です)

でも、それを言っていてもしょうがないので、自分で情報は取りに行こうと思い、他部署の部長さんや課長さんにお願いして自分の現場研修を企画して付き合ってもらったり、部下の話を聴きまくったり、営業同行も行かせてもらったり・・・。

結構きついです。
でも、これをすると周りの、私を見る目が変わっていくのも分かりました。
そう考えるとあの会社で仕事をするためには必要なプロセスだったのかもしれませんね。

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     「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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