目線が上がっていく?_542
2025.07.18
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
先日ある企業様のOJTトレーナー向けのフォロー研修を実施していました。
OJTトレーナーなので、新入社員の指導育成係の人、ですね。
その中で気づいたことを共有します。
実際OJTやっていてどう?みたいな話をグループでしてもらうのですが、その時に結構出てきたのが、
「どんどん自分で考えて動いてほしいんだけど、動いてくれない。」
「主体性がない?」
「指示を待ちすぎている気がする」
等という意見が多く聞かれました。
最近の若者は草食の人が多い、などと揶揄されることもあってか、なんとなく新入社員たちが積極性が足りないのでは?
そんな新人にどう接したらいいのかわからない。という話。
うーーん。実は私はこの話を聴きながらいくつか違和感を感じていました。
その違和感を一言で表現するならば、
「期待値が上がりすぎている」
ということ。
これは私も気を付けないといけないな、と思うのですが、他人への期待値が上がりすぎると、期待に応えてくれないことに対して不満を感じてしまう。
OJTでいうと、トレーナーからトレーニー(新人)への期待値が上がりすぎている。
その結果、その期待にトレーニーが答えてくれないから不満とまではいかないにせよ、悶々としている。という事が起きているわけです。
だって、新人たちは4月に学生から社会人になって、研修を受けて配属されている。まだ社会人になって丸2か月しか経っていない。
毎日不安に押しつぶされそうになりながら、日々仕事を覚えている。そんな時期なんです。
まだ何もわかっていないし、仕事もできない。社会人としてのマインドすら身についていない新人に「自分で考えて動いてほしい」とか、「ガンガン来て欲しい」とか、「主体性を発揮してほしい」とか・・・。
絶対に無理です!!!!
冷静に考えればそれに気づくはず。でも、気づけていない。何故か?
それは自分自身が成長していく中で周りに求める期待値が上がっていくから。
言い方を変えると、自分自身ができることが増え、社会人として成長し、結果も出していると、それが当たり前の基準になるわけです。
そしてそれが当たり前だから周りにそれを押し付けてしまう。
うーーん。
ただ、これはもしかすると自然とそうなる可能性は高いのかも、と改めてこの分を書きながら感じていました。
研修に参加したトレーナーさん達にもこの話を伝えた時皆さん、「なるほど、確かにそうかも・・・。まだティーチングが必要な時期ですもんね。」と言われていまいた。
となると、トレーナーがそうなってしまった時に周りがそれに気づかせることも大事ですね。
私は人事時代、自社のOJTを効果的に実施するために、OJTトレーナーやメンターの教育は勿論行ってきましたが、同時に、トレーナーやメンターをサポートする体制づくりも行ってきました。
人事の私が彼らを支えることは勿論ですが、その上司の方にも協力を頂き、定期的にOJTについて話を聴く場を設けてもらっていました。
トレーナーやメンターも手探りで奮闘しているケースが殆どです。
その彼らをどう支えていくのか?
それが結果的にOJTの効果性を高めることにつながります。
****************************************************************
「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
****************************************************************
※メルマガ登録フォーム
https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=clearkyoto&task=regist
※メルマガ解除フォーム
https://w.bme.jp/bm/p/f/tf.php?id=clearkyoto&task=cancel