Know-How ノウハウ

【読了】『上流階級富久丸百貨店外商物語1~3』

2025.03.09


先日昔の上司と飲みに行ったときに、「この本オモロイよ」と言われ、即アマゾンでポチり。
1巻から3巻まで一気に読みました。
1巻より2巻。2巻より3巻のほうが面白い。
多分それは私が登場人物に感情移入していくから、とも言えます。
でてくる人物のキャラが濃い。というか、特に主役以外のキャラが個性的。
でも、だんだんと主人公の味方になっていく。
主人公はこの百貨店で初めての女性外商員。そして伝説の外商と言われている人から顧客をある程度引き継いでやっている。
なんていうか、改めて、上流≠金持ち、だという事。
言い方を変えると、お金持ちだからと言って上流じゃない。
上流の方々は思想、立ち居振る舞い、品格が備わっている。
そして上流の家に生まれたかといってその子供たちが上流とは限らない。でも、そうなるべく勉強をしていて、上流に近づいていく。
勿論私には無縁の世界ですが、文面からもその品格が漂ってくるのがすごい。そしてお金の使い方もすごい。
そんなとんでもない世界に飛び込んだ主人公のすごいところは、常に全力だという事。
全力で働く姿はものすごい影響力だし、周りを少しずつ味方につけていく。
そして本当に諦めない。
諦めないからアイディアが出る。

2巻に出てきた、「商品を売るのではない。恩を売る。」はまさに顧客のハートを掴むために必要。
勿論見返りを求めるとあざといけど、この人は全力で相手の助けになろうとし、考え行動する。その結果が恩。そしてその先の結果が見返り。
一生懸命だからこそだな~、と改めて。

まだ4巻に続くみたいなので、楽しみです。