組織へのロイヤリティとは?_503
2025.02.14
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
ロイヤリティ≒忠誠心
組織に対するロイヤリティもあるし、もちろん上司に対するロイヤリティもあると思います。
最近だと、エンゲージメント、という言葉に変化もしていますが、簡単に言うと、この会社で、この上司と一緒に働いていてよかったな、と思っている度合いみたいなものかと理解しています。
大事なことはこれを「意図的に」向上させることをしていかないと、気が付いていると赤字になっているかもよ、ということ。
別に役職があるからロイヤリティがあるわけではないし、もちろん大きな会社だから、給料払っているからロイヤリティが生み出されるわけではありません。
勿論管理職の人や会社全体でもこの向上に向けて様々な取り組みがされていると思います。
だって、社員の働き甲斐=パフォーマンス向上=業績の向上、につながるから、です。
先日ある企業の管理職研修に登壇していました。
この企業様は社員研修なんて全くやっていなかったらしいのですが、一昨年に思うところがあってスタートされ、それが評判が良かったので、昨年も今年も実施する運びとなりました。(講師がいいから。なんてね)
こないだ登壇したときにものすごいことに気が付いたんです。
この日のテーマは「問題発見と対策立案」でした。
2回にわたってこのテーマを学び、最後にはグループの皆で会社の問題を1つ取り扱い、問題発見⇒真因分析⇒課題設定⇒対策立案、と思考を深め、プレゼンする。というワークでの出来事でした。
実はこのテーマでワークする時にたまにあるのが、会社の悪口や上司の悪口に終始してしまい、結局他責になったり、「人が足りないから人を採用する」とか「採用の稟議をトップにのませる」みたいな、よくわからないアクションプランが出てきたりします。
結構ネガティブな話も出やすい。だって、扱っているのが「問題」だからです。
でも、この会社さんのワークを見ていて感心したことは3つ。
1.まず会社の悪口が一切出てこない。
2.会社をよくするために、という言葉が頻繁に飛び交っている。
3.コミュニケーションの量が多い。
の3点です。
1と2に関しては本当にびっくりしました。だから話し合いが恐ろしく前向きで建設的なんです。
なんでこうなんだろうと考えていたのですが、それに起因しているのが3,なんです。
コミュニケーション量が多いこと。
今回の研修、管理職研修と言いながら参加者の層は幅広いんです。
主任、係長、課長、部長、役員、社長。
多分役が付いていている人が全員参加しているのでは?
ただ、社長にも役員にもみんなが気兼ねなくものが言える。
お互いの距離感がものすごく近いんです。
所謂「心理的安全性」が担保されている状態。対人リスクがない状態なんです。
正直に言うとこの企業様のマネジメントのレベルは高いわけではありません。
明らかに目標設定は苦手だし、定量的にすることも苦手。KPIとかKGIの設定もおぼつかない。
でも、お互いの距離感が近いだけでこれだけ建設的な職場になるんです。
私は個人的にはマネジメントのスキルは大事だと思っています。意図的に仕掛け続けることが大事だから。
だからきっとこの企業様もその辺が課題になる時は必ずやってきます。
でも、働いているのは人と人。
だからこそ、安心な組織風土創りって大事なんだな、と改めて感じました。
軽く感動しますよ。
****************************************************************
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
****************************************************************