Know-How ノウハウ

立て直すためには?_501

2025.02.04

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

昨年人生で初体験をしたんです。
それは、胃カメラと大腸カメラで内臓の検査をした、ということ。
人生51年間で初めての経験でした。というのも逃げていたんです。
だって、怖いから。

根性がない私は鎮静剤を使った無痛の検査をしてもらいました。
結果はおおむね良好だったのですが、胃がピロリ菌にやられているとのこと。
なので、投薬によるピロリ菌退治も昨年していました。
そしてピロリ菌がどうなったかの検査の日だったんです。

こちらのクリニックに行くとき、私何度も同じミスを犯しているのです。
それは、「マスクを持っていくのを忘れる」ということ。
車で行っているのですが、その道中で思い出すんです。マスク忘れ。
それくらいいいやん、と思いたいところですが、クリニックの中に明確に「マスクの着用をお願いします」なんて書いてあるから流石にそれに従います。
結果、毎回隣にあるローソンでマスクを購入してから行くわけです。
そして今朝も同じことをやってしまいました。
ローソンに行きマスクを買う。Fittyがこれで4袋・・・。もったいないけど仕方ない。

受付を済ませ、名前呼ばれるのを待っている時に事件が起きました。
後から来た男性が受付をしているのですが、マスクをしていない。
受付の方が「マスクお願いできますか?」と聞くと、「あ、車の中にあるので、取ってきますね。」といったその瞬間です。
受付の方が「あ、大丈夫です。こちらのを使ってください。」と新しいマスクを差し出すじゃないですか!!

「あるんかいっっ!!」

そりゃあ、ありますよ。ていうか、
「くれるんかいっっ!!」です。

その瞬間私の心の中では「いやいや。毎回ローソンで買っている俺、なんなん。」
とやはり思ってしまいました。
損得勘定に近い。だってただでくれるならそのほうが助かるから。

はい。これは「欠乏マインド」といいます。
欠乏マインドとは、すでに全体の量は決まっていて、誰かがそこから何かを取ると、自分の取り分が減ってしまうという、「ゼロサム(一方のプラスが他方のマイナスになり、両方の得点の総和は必ずゼロになる)」の考え方です。
欠乏マインドを持っている人は、基本的に周囲の人と利益や名誉を分かち合おうとはしないものです。他の人の成功を素直に喜ぶことができないのです。

逆に「豊かさマインド」という言葉もあります。
豊かさマインドを持つ人は、すべての人の満足感を満たすことが可能だと考えている人ですから、利益や成功を他の人と分かち合い、心の中から喜ぶことができる人です。

マスクの例で言うと、私は自分はわざわざ買ったのにもらえることを知らなかった。本来もらえるべきものをもらえずかつ自腹で購入したので、自分的にはマイナスやん、と感じているわけです。
はい。
せこいんです。

豊かさマインドの人であれば多分、「あ、マスクもらえたのね。良かったね。」なんです。

これは7つの習慣の中の、第4の習慣「Win-Winを考える」の中でコヴィー博士がお話されています。

なんですけどね・・・。
思っちゃうわけですよ。せこいことを。

ただ、私はまだ未熟な人間なのでそれもしょうがないとおもっています。
大事なことは、思い直すこと。マインドを立て直すこと。これができれば私は良いと思っています。

今朝も「えーー、くれるなら最初からゆーといてよ。」とか思いました。
でも、受付の人がそれを全員に周知する必要は全くないし、むしろ親切心でマスクを渡している。正しい行動をしているわけです。
そして確かに私はマスクを買いましたがどうせそのマスクはどこかで使うので、私が損をしているわけではありません。240円で等価交換をしているだけです。
あえて何か損した部分を考えるなら、もらえたかもしれないマスクをもらえなかっただけ。20円くらい?
とか考えているうちにどうでもよくなってきます。

それでいいんです。
もしあそこで私が反応的な反応をして受付の人に「マスク俺わざわざ買いに行ったんやけど。もらえるなら最初から教えておいてよ。」とか突っかかっていたら問題です。

でも私は「むむ」とか思いつつも「一時停止ボタン」を発動し、気持ちを立て直して嫌な気持ちがゼロになっている。
未熟ちゃんの私はこうやって少しずつ豊かさマインドに近づいていくのだと思います。
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■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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