やりがいと報酬_498
2025.01.24
おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。
今日は年末に出会ったすごい人を紹介します。
昨年末大阪に移動するためにいつものおけいはんに乗っていました。
プレミアムカーにはアテンダントさんが1人ついているのですが、その日は若い男性でした。どう見てもバイト。
でも、様子を見ているときちんと仕事をしている。結構テキパキしている。
「へー」と関心しながら私は新聞を読んでいました。(ハイボール飲みながら)
で、降りる時。
私は自分が飲んだハイボールの残骸を持ってデッキへ。ホームの缶用のゴミ箱に捨てるためです。
と、その時。
そのアテンダントさんが、「その缶、こちらで処分しますよ。」と言ってくださってもらってくれたのです。
驚きました。
というのも基本自分のゴミは自分で捨てる、というルールになっているはずなのです。
ずっとおけいはんのプレミアムカー使っていますが、このように回収してくれたのは5回に満たない。
つまり、アテンダントさんの個々の判断でしてくれています。
別にゴミ回収しなくても彼の仕事は普通に及第点です。
でも、ゴミ回収することでただの仕事が「感動につながる」仕事に変わる。
そう、リピートにつながるのです。
彼のこの一手間で彼に別にインセンティブが入るわけではありません。もちろん時給は変わりません。
でも、私は彼に心から「ありがとう」と伝えています。
それが彼の報酬であり、仕事のやりがいなんだろうな、と彼を見ながら感じていました。
と、その翌日。
私は毎年恒例、京都市のクリーンセンターに家庭ごみ(粗大ごみ含む)の処分のため、北部にあるクリーンセンターに来ていました。
そこで働くのは若い男性とおっちゃんたち。
そりゃあもう、流れ作業のように流されていきます。
受付から案内まで、本当に流れ作業。
システマティックともいえるけど、1日この仕事だとつらいな~、と様子を見ながら感じていました。
でも、私についてくれたおっちゃんは一味違いました。
とにかく元気。笑顔。声を張る。私にも話しかけても来るし、何より楽しそうに見える。
その様子だけで私も楽しい気持ちになりました。
流れ作業なのは別に変ってません。
ただ、その流れ作業をどうするかで楽しさが変わってくる。
そのおっちゃんは流れ作業を楽しい流れ作業に変えているんです。
笑顔や声の大きさで。
この2人に共通して言えるのは、どちらもどうやるかを自分で選択している。
どうやったら相手の役に立てるのか?
どうせなら楽しくやりたい。どうするか?
でも、そのほんの小さな選択で得られる報酬(やりがい)が変わってくる。
そのやりがいで仕事の時間も大きく変わってくる。
やりがいは自分で生み出すものなのね、と改めて感じました。
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■株式会社学庵 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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