風土を創るには?_497
2025.01.21
『課長と組織を変える研修コーチ』
株式会社学庵の森川です。
先日ある企業様で管理職研修を実施したのですが、その時感心したことがあったので共有します。
こないだでこの企業様の研修は4回目だったのですが、毎回感心することがあって、それは「参加者さんが皆明るく楽しそうに参加している」ということ。
介護福祉施設を多数運営されている企業さんなのですが、とにかく明るい。楽しそう。というか、楽しんでいる。
だから学びもどんどん深まるし、その楽しさは私にも伝播してきました。
でも、これ、その人たちのキャラじゃないということに気づいたんです。
シンプルに、自分の会社を好きなんだな、と感じました。
ある参加者さんは自分の会社のコーポレートカラーが好きすぎて、ネームホルダーの紐は勿論、ボールペン、ノート、そして昨日買ったというシャツのボタンを縫い付けている糸や裏地もコーポレートカラーなんです、と嬉しそうに自慢されていたんです。
「めっさ会社の事好きなんですね?」と私が聞いたら「そうなんですよね~。」」としれっと言ってました。
いや。これってすごいことだな、と。
でも、周りのほかの人もそれに違和感を感じていないし、むしろ共感しているように見えました。
そう。みんな会社大好きなんです。
介護福祉施設を運営されている企業さんって結構仕事に誇りを持っている人が多いな、という印象はこの企業様以外でもこれまでありました。
多分仕事のやりがいの源泉である利用者さんがそばにいるからなのかな、と思っていましたがこの会社好きはそれだけでは説明がつかない。
なんなんだろうと、研修登壇しながら結構気になっていたんです。
でも、途中で分かりました。
それは、教育研修の量がものすごく多い、ということです。
階層別研修は勿論、仕事に必要なスキルの研修や自己啓発につながる、コンセプチュアルスキル(ものの考え方)の研修。
また、プロジェクトなどに参加する際、それに必要な考え方やスキルの研修等。
担当者の方も「うち、研修ものすごく多いんです」と言われていました。
何が起きているかというと、会社から働く社員に対して「教育」という愛が大量に注ぎ込まれている。
それだけ愛されていたら愛しちゃうよね、と思いました。
だって教育は愛ですから。
会社が好き、仕事が好き、仕事への誇り。
これらが自然と発生する人も私はいると思いますが、正直少ないと思っています。
でも、色々な形で会社からの愛情を感じると、それにこたえようとするのも人間だと思います。
お金じゃないんです。愛情なんです。
勿論愛情の形は研修だけではありません。
上司の指導、OJT、フィードバックなど日常的に行われるものも愛情だと思いますし、私は人事制度も愛情だと思っています。
つまり、「会社はみんな事大事に思っているし、一緒に成長しながら頑張ろうぜ」みたいなメッセージをどれだけ発しているか、なんだと思います。
人が育てば仕事も育つし事業も育ちます。
人が育たなければ仕事も退化するし事業も退化します。
だって、仕事は人間がやっているから、です。
事業の成長はいいものを創れば実現できるわけではなく、いいサービスを創れば実現できるわけではありません。
だって、それらを創り、その中に提供するのは「人」だから、そこを育てないとそりゃあ無理な話なんです。
昔松下幸之助さんが「松下電器産業は人を創る会社です。人を通じて電気製品を提供しています。」と言われていました。
大昔から大事なことは変わらないのです。
★★★志宣言!★★★
「働く人の”こう生きたい”を応援する」当社の事業理念です。
働く人1人1人がワークもライフも納得感の高い人生を送ること。
そんなキラキラした大人を増やすことで、子供たちの未来を明るく照らすこと。そんな世界を創りたい。
そのためには、人と組織の可能性を最大化する応援団であること。これが私の「志」です。
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■株式会社学庵 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■キャリアコンサルタント(国家資格)
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