Know-How ノウハウ

経験を積ませるには?_531

2025.06.09

おはようございます!
課長と組織を変える研修コーチ、学庵の森川です。

この10年(?)で会社での働き方って大分かわったな、と感じます。
個人と会社との距離感。個人と社内の仲間との距離感。会社という場所のあり方。
などが変わったよね、と新卒で入社した会社の同期とついこないだ飲みながら話していました。
私たちはもう50代。新人や若手の頃なんて25年くらい前の話。そりゃあ、そのころと今と変わって当たり前だよね、とも思います。
でも、一方で人間のしていることって今も昔も特段変わっていないのです。
普遍的な原則に則って仕事をし、人と関わることの重要性は何一つ変わっていません。
なので、昔大事だったことや役に立ったことって今でも結構役に立つこと多いのでは?という話をその同期としていました。
若手のころ嫌だったけど役に立った仕事で印象的なのは「部内の宴会係」です。
私は新卒で最初の配属が人事部だったのですが、なんと人事部として8年ぶりの新入社員。ということは私の次に若い先輩はもう30歳の主任さん。

はい。
完全にパシリなんです・・・。
最初の私の歓迎会以降の宴会はすべて私が幹事でした。しかも異動が結構多い会社だったので、歓送迎会とか忘年会で年8回くらい、部内の宴会があるんです。
日程の調整、予算決め。場所決め。2次会の段取り。宴会の進行・・・。
宴会係は調整ごとの山なのですが、実はこれ、仕事で大事なことがたくさん詰まっています。
どの順番で物事を決めていけばいいのか?配慮すべき相手は誰なのか?どのような配慮が必要なのか?部長や課長から多めにお金を引き出すにはどうしたらいいのか?TPOをわきまえた店選びとは?段取り。礼儀。マナー。
やること満載なので、何気に難易度は高い仕事だと思います。

そして新入社員の時の私は当然仕事力ポンコツ。だから色々な場面でミスをするんです。そして怒られる。うーーん。
ただ、宴会係の仕事のすごいところは、ミスしてもかすり傷以下なのです。
だって、部内の宴会だから。他部署や社外の人に迷惑をかけるわけではありません。
色々な予行演習ができるので、実はおいしい仕事たったりします。

という事に気づいたのは大分後でしたけどね。

今若者に敬遠されがちな仕事とか風習って他にもあります。
議事録を書くとか、社内の〇〇委員の事務局とか、もっと言えば管理職とか。
でも、実はそれらはおいしいところも沢山詰まっています。
そして何より、やって無駄な仕事なんて1つもありません。全部自分の血肉になっていきます。

私たち年配の役割はそういう機会を若手に与えていき、経験をデザインすること。
ただ、その時に、それをすることで何がおいしいのか?を武勇伝を入れずに伝えることも必要そうです。
若手への仕事の振り方や任せ方も大分変化しています。
私はその変化は受け入れるしかないと思っています。
だって、私が若い時と、今の若者では育ってきた環境が違うので、私がしてもらったやり方がフィットするわけではない。
若者を育てる。若者の経験をデザインする。その重要性は何も変わりません。
その与え方は変える必要がある。という話なんだと思います。

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     「おもろく学び おもろく働く」
■株式会社学庵(manabi-an) 代表取締役 森川 宗貴
■ACC(国際コーチング連盟認定コーチ)
■CDA(Career Development Adviser)
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